【ゴールドシップの異名11選】いちご大福や白い悪魔と呼ばれた理由

ゴールドシップの異名

気性の荒さや俺様気質で知られた名馬、ゴールドシップ。

そんな彼には他の競走馬にはない多くの異名がついています。

・なぜ彼は「いちご大福」と呼ばれたのか。
・「白い悪魔」と恐れられたのか。

この記事では、ゴールドシップに付けられた数多の異名とその由来に迫ります。

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1.黄金の航路

父のステイゴールド「黄金旅程」に由来しています。

ゴールドシップの父親はステイゴールドで、2001年にラストランとなった香港国際競走の香港ヴァーズを制覇。

香港ヴァーズに出走した際のステイゴールドのゼッケンには「黄金旅程」と表記。

その名前から「黄金の航路」という異名が付けられたのではないかと考えています。

みかん
みかん

ステイゴールドはラストランで覚醒。
そのバトンを産駒のゴールドシップが受け取ったかのような異名です。

2.白い悪魔

ゴールドシップの異名「白い悪魔」は、同じレースに出走した馬が怪我や引退を余儀なくされたことから付けられました。

2012年日本ダービーでは、ゴールドシップに先着した4頭が、その後のレースで故障。

  • 1着:ディープブリランテ 
  • 2着:フェノーメノ 
  • 3着:トーセンホマレボシ 
  • 4着:ワールドエース

さらに2013年天皇賞(春)では、ゴールドシップに先着した2頭が後に予後不良に。

翌年、2014年の天皇賞(春)では、ゴールドシップに先着したキズナが故障しています。

これらのことから、「白い悪魔」という異名は、ゴールドシップの強さと、一緒に走った馬がことごとく故障するというジンクスを組み合わせてつけられたものと考えられます。

「白い悪魔」という異名は、ゴールドシップの強さや圧倒的な存在感を表現した、まさに「名は体を表す」と言えるでしょう。

3.千両役者

ゲート入りを嫌がったと思えばレースで勝利したり、一番人気になると真面目に走らなかったりと、ゴールドシップの競馬スタイルや日常での振る舞いは、まさに千両役者のようでした。

「千両役者」という表現は、日本の伝統的な歌舞伎や能の舞台で、非常に幅広い役柄を演じることができる俳優や役者を指す言葉。

レースの度に繰り広げられるゴールドシップ劇場、このことから「千両役者」と表現されました。

ゴールドシップの異名「千両役者」は、彼のエンターテイナーとしての魅力が込められています。

4.いちご大福

ゴールドシップの異名「いちご大福」は、レースの成績に由来しています。

ゴールドシップは、4歳時に1着と5着を繰り返すなど、成績にムラがあることから、「いちご大福」と呼ばれるようになりました。

  • 2012年皐月賞:1着
  • 2012年日本ダービー:5着
  • 2012年菊花賞:1着
  • 2013年京都大賞典:5着
  • 2013年ジャパンカップ:15着
  • 2015年宝塚記念:15着

ゲートで立ち上がった2015年の宝塚記念や、ラストランの有馬記念で背負ったゼッケンは『15

ゴールドシップは、競走成績や馬番から数字の1と5に縁があることがわかります。

また、その白い馬体を大福餅になぞらえて『イチゴ大福』と呼ばれています。

5.白いの

「白いの」という異名は、ゴールドシップのファンが勝手につけたもの。

2015年の天皇賞(春)で、ゴールドシップがゲート入りを嫌がってゲート再試験となった際、ゲート試験場にゴールドシップが現れると、馬主、調教師、騎手、スタッフが集まって出迎えました。

その様子を見たファンが、「白いのきた!」と叫んだことが、異名「白いの」の由来になったと言われています。

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6.阪神専用機

ゴールドシップが「阪神専用機」と言われる理由は、以下の2つが挙げられます。

  • 阪神競馬場での成績が抜群に良かったこと
  • 阪神競馬場がゴールドシップの脚質に適していたこと

ゴールドシップは、阪神競馬場でのレースで、8戦5勝の好成績を収めました。

そのうち、GⅠレースでは、宝塚記念を連覇し、阪神大賞典GⅡでは三連覇を達成しています。

阪神競馬場は、ゴール手前まで急勾配の坂があり、その高低差は1.8mもあります。

多くの馬がこの急勾配の坂で苦しみますが、圧倒的なパワーを持つゴールドシップには有利なコースです。

そのため、彼の脚質が阪神競馬場に適していたと言えるでしょう。

このように、ゴールドシップは、阪神競馬場で圧倒的な成績を収めたことや、阪神競馬場がゴールドシップの脚質に適していたことから、「阪神専用機」と呼ばれるようになりました。

みかん
みかん

しかし、2015年天皇賞(春)を制して以来、阪神専用機とは呼ばれなくなりました。

7.芦毛の怪物

オグリキャップも「芦毛の怪物」と呼ばれた名馬でしたが、ゴールドシップも同様に「芦毛の怪物」と称されました。

ゴールドシップは、後方から一気に先頭に立って後続を突き放す豪快なレーススタイルが特徴。

このレーススタイルは、まるで怪物のような迫力があり、芦毛という珍しい毛色も相まって「芦毛の怪物」という異名が付けられています。

8.不沈艦

3歳のゴールドシップは、誰が見ても「強い」と思わせる勝ちっぷりから「不沈艦」として称えられました。

しかし、4歳を迎えると、彼の気性の荒さが目立つようになり、真面目にレースで走らなくなります。

みかん
みかん

不沈艦から泥船へ…

4歳以降のゴールドシップは成績が安定せず、そのため「不沈艦」という異名は4歳以降はあまり耳にすることはなくなりました。

9.ゴルシ・ゴル氏

「ゴルシ」または「ゴル氏」は、ゴールドシップの現役当時からのネットスラング用語でした。

ウマ娘のソーシャルゲームが広まった今では、「ゴールドシップ」=「ゴルシ」は広く知られていますが、現役当時のゴールドシップは掲示板でこのように呼ばれていました。

10.ホワイトライオン

調教中に立ち上がったり、他の馬を威嚇して吠えたり、蹴るなどのやんちゃな行動が頻繁で、経験豊富なジョッキーやベテランの厩務員たちでも、彼を扱うのは一筋縄ではいかないほどの暴れ馬。

また、2014年の天皇賞でのゴールドシップのゲートでのエピソードも有名。

みかん
みかん

その咆哮は百戦錬磨のジョッキーたちにとっても驚きの出来事で、「馬が吠えた!」といった驚嘆の声が上がったほどでした。

これらの理由から、厩舎ではしばしば「ホワイトライオン」と呼ばれていたそうです。

11.白い巨塔

競馬界で巨大な存在となったゴールドシップには「白い巨塔」という異名はぴったりです。

みかん
みかん

常日頃から他の馬や人間に対して、圧力を与えるような行動をとっていました。

当時のゴールドシップの体重は500kgと大きかったため、その巨体と毛色がゴールドシップが放つ威圧感を結びつけて「白い巨塔」と称したのではないかと考えられます。

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まとめ

今回はゴールドシップに付けられた異名11選についてご紹介しました。

ゴールドシップの異名については以下の通りです。

  1. 黄金の航路
  2. 白い悪魔
  3. 千両役者
  4. いちご大福
  5. 白いの
  6. 阪神専用機
  7. 芦毛の怪物
  8. 不沈艦
  9. ゴルシ・ゴル氏
  10. ホワイトライオン
  11. 白い巨塔

ゴールドシップの異名だけを一覧にしてみると、どんな馬なのか全くイメージがつきません。

しかし、このひとつひとつの異名には、ゴールドシップへの愛が込められているなと感じます。

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